デジタル推進課

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資格取得 - 勉強期間1週間!?独学で簿記3級に合格するためにするべき3つのこと

 

 

はじめに

みなさん、こんにちは。 自動化大好きまっきーです。普段は自動化についてよく発信しています。デジタル推進課

今回は簿記の知識を全く知らない私が、

最低限の簿記(会計)基礎知識をつけながら、書籍なしで1週間で合格しなければならない

という状況に(怠惰により)追い込まれながらも、勉強時間20時間でたった一つも書籍等を購入せずにほぼ満点合格できた

そのエッセンスをこちらに書き残しておくので、今後勉強する方はぜひ参考にしてみてください。

これで受かった!という方、ぜひコメント、SNSでのシェアなどいただけると非常に励みになります!

 

 

誰向けの記事か?

  • 簿記3級をこれから受験しようと思っている方
  • 簿記3級になかなか合格できずに困っている方
  • 申し込んだ後、気づいたら試験1週間前になっていた方 (私)

に特に見ていただきたいです。これを見て合格へのヒントを得ていただければと思います。

 

受験時の筆者の状況

簡単に受験時の私についてお話しします。私は、2022年4月23日にCBT方式(PCでの受験)で1発合格しました。その時は下記のような状況でした。

  • 残業もりもり社会人
  • 会計知識はゼロ。決算書類の名前だけなんとなく聞いたことある状況。
  • 簿記は使えそうだからひとまず申し込もうと言って1ヶ月以上前に申し込みをした。
  • 平日は仕事で残業し、休日はお気楽に遊んでいて、気づいたら試験1週間前になってしまった
  • おすすめの書籍を買いに行ったのにそこの本屋に簿記の本が売ってなかった

つまり。。

勉強時間として確保できるのは直前の土日のみ。

平日はできても1時間。

本は買えなかった。

いや大ピンチでしたよw

 

 

最終的に1発合格でしたし、独学・書籍購入なし・勉強時間20時間くらいで合格できると証明できた形になりました。

もちろん、時間をかけてゆっくり理解したほうがいいと思います。ただ私みたいな怠惰な人間は少なからずいると思っていて、相当焦っているかなあと。。

そんな人でも勇気が出るような記事になってればいいなと思います。

ほぼ満点合格できました(奇跡)

 

簿記3級合格証書

 

簿記3級とは?

まずそもそも簿記3級とは?というお話です。知っている方は飛ばしてください

 

業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。

出典:簿記 3級 | 商工会議所の検定試験

ということで、ビジネスパーソンであれば一般教養として取っておきたい資格ですね。

 

開催時期

CBT方式(テストセンターにてPCで受験する方式)とテスト方式があります。

CBT方式の方が時間も場所も融通が効きやすいので私はCBT方式派です。

あとオススメは、土曜日の午前中にテストの日程を組むことです。

午前中は頭が冴えるので、午後よりかは午前中の方が集中できるはずです。また、土曜日に設定することで、もうまとまった時間がない!という焦燥感を自分に作れると思います。背水の陣とはよく言ったもので、人間追い込まれると本来の力を発揮できるものです。自ら勝手に追い込まれる環境を作ることも一つの戦略です。

 

受験料・申し込み方法

受験料¥2850(税込)です。

比較的安いですが、何回も受けていたらバカにならない金額です。1回で合格したいところです。

詳しくは下記をご覧ください。

日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について | 商工会議所の検定試験

 

難易度・合格率

かなり基礎的な内容の試験ですぐに取れる資格として有名な簿記3級だと思います。実際難易度は優しめで合格率も41%と比較的高い合格率を持つ試験だと思います。

会計系の試験の中で最も優しい立ち位置をとっていることから分かる通り、内容がそこまで難しいわけではありません。誰でも勉強すれば取れる試験です。

 

簿記合格率 出典:

【日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験】受験者データを掲載しました | 商工会議所の検定試験

 

なぜ受験すべきなのか?

受験動機はみなさん様々だと思います。

私の場合は、「会計知識を持っている人といない人では、会社・仕事で重要視する視点が違う」と会計知識の大切さに気づき教養として受験を決意しました。

 

私の思いつくこの試験を受験するべき理由をあげておきます。

  • 会計の基礎知識を勉強するきっかけになる

会計って言葉から普通に馴染みがないんですよね。どう勉強するかもよく分からないです。そういう時に体系的にまとまっている資格という形は、非常に勉強しやすいと思います。

 

  • 企業の会計資料の意味が少しだけわかるようになる

企業の会計資料って、学校の成績表みたいなものなので会社にとって非常に重要なものです。それを誰が見るかというと、投資家が見ます。なぜ投資家は会計資料を読むのか。それは企業の業績がそれを見るとよく分かるからです。

でも投資家だけでありません。普通の人でも見れるんです。例えばそれを自社社員が読んだらどうでしょうか。多分デキるビジネスマンはこうやってます。

会社の会計資料を読んでざっくり今の強みや課題を理解する。それをもとに自分の仕事で力を入れる仕事範囲を決める。

これのどこがいいのか、お分かりですよね。

会社の評価は上の人がする。上の人はその大元の会社の方針から決まるわけで、会社の方針は財務指標等をもとに決まっています。つまり、会社の方針が勝手に分かって自分から行動している人は、上の人が見る評価基準をすでにクリアしてるんです。

会計知識の重要性少しは伝わったでしょうか。

まあこれを実際にやるのめちゃめちゃ難しいんですけどね。。

 

  • 就活で勉強できる人・ある程度優秀な人として見られるかもしれない

別に簿記3級は誰でも取れる資格なので、簿記3級で誇っている人は全然評価されないと思います。でも、簿記3級を取る理由が会社のことを理解するための手段として取っていたとしたら、少し見方変わるかもしれないですね。

資格自体には意味がなくても、それを会話のきっかけとして自分の考え方の一端をアピールできたら儲け物です。

 

  • 履歴書に書ける

履歴書に書く資格があると少しだけ嬉しくないですか?

 

 

独学で簿記3級に合格するためにすべき3つのこと

前置きが長くなってしまいました。ここから本題の、「簿記3級に短期間で合格するためにすべき3つのこと」について詳しく解説したいと思います。

以下の3つを抑えれば無駄なく合格まで勉強できると思います。

  1. 基礎知識をつける (仕訳 - Study Pro / アプリ
  2. 予想問題をやってみる(Study Pro
  3. 第2問・第3問の解き方を理解する(Youtube

用意するもの

  1. Study Proを見るためのPC
  2. 仕訳演習を隙間時間で行うためのスマホ
  3. 仕訳をメモしておくためのメモ
  4. 試験用の電卓

本は用意しなくてよかったですが、本の方が分かりやすいって人は下の書籍がおすすめです。

 

 

私はStudy Proの方が無駄な部分が取り除かれていて分かりやすいと感じました。

また、私が書籍でなくPCでの勉強をオススメするのにはもう一つ理由があります。

それは、

PCで問題を見て、手元で計算し、PCに入力するという作業に慣れなければいけない

というところです。

それは試験当日もPC受験なので、PCを見ながら回答を入力することになります。これが意外とやりづらいんですよね。しかもテストセンターのPC反応悪いし。。。

勉強している時から本番に近い環境で行うのは結構重要です。

 

勉強時間の目安 - これが1週間プランだ!

全くの会計初心者であと1週間しかない人は、計20時間(土日に各8時間 平日1時間くらい)は確保した方がいいと思います。正直1週間はかなりギリギリです。いかに早く仕訳を覚えられるかがカギですね。

時間に余裕のあるひとは、演習の時間を多くとって、わからない仕訳を何度も復習してみてください。

  1. (13時間)基礎知識をつける(ざっくり読んで仕訳を理解+アプリで基礎固め)
  2. (3時間)予想問題1・2 (時間配分・現実の厳しさを知る)
  3. (2時間)Youtube (第2問・第3問の解き方を知る)
  4. (2時間)予想問題1・2を再度やってみる(2回目なので、満点取れるかチェック)

人によってスピードは違うと思うので、あくまで私の経験ベースの目安の時間です。

私は13時間・3時間・30分*4日・2時間くらいの配分で最初はざっくり、後から苦手ポイントを抑えていくという方法を取りました。

早めに仕訳の基礎を抑えて、第2・3問の解き方のポイントを掴むかが合格へのカギです。

それでは具体的な対策を見ていきましょう。

 

Step1 - 基礎知識をつける

簿記では仕訳を覚えられるかどうかがカギです。

仕訳は

  1. 文章から勘定項目を特定
  2. 勘定項目が資産・負債・資本・費用・収益のどれに分類されるかを特定
  3. プラスかマイナスで記入するのが貸方なのか借方なのかを特定

という形で進んでいきます。2番目の勘定項目の分類が暗記項目となりますのでそれを理解しながら覚えるというのが初めの方針です。

 

Step1.1 まずはStudy ProというWebサイトで基礎を勉強

私はStudy Proというサイトで全てを勉強をしました。

簿記3級とは?難易度・勉強法・無料独学問題|StudyPro

まずはこのサイト簿記の基本〜決算までの全ての基礎知識の部分を全て見ていきます。この時分からなかったら後で復習すればいいやの気持ちでまずはサッと読んでいきましょう。

目安はこれを最初の土日で一気に終わらせる感じです。13時間くらいですかね、頑張ったら 1.5日くらいで全部読めると思います。

 

もちろん1度見ただけでは覚えられないと思うので、自分のノートに新しく出てきた勘定項目を書き留めておくのをお勧めします。このノートが後で見直すときに使えます。

ノートは

  • 資産
  • 負債
  • 資本
  • 費用
  • 収益

の5ページに分けます。特に資産・負債・費用の勘定項目が多いので、広めにスペースを確保しておいてください。

例えば「現金」という勘定項目が出てきたら、「資産」のページに、「現金」とメモしておくイメージです。そうすると後でこの勘定項目ってどれに分類されるんだっけ?と思った時にすぐに確認できるので便利です。

このような形でまずは大枠を捉えながら基礎を固めていきましょう。

 

Step1.2 アプリを使って仕訳の練習をしながら復習

どんなアプリでもいいので、仕訳の練習をできるアプリをインストールしましょう。ここで練習を繰り返すことで、第1問の演習問題の練習をするついでに勘定項目を覚える練習にもなります。

ご飯食べる前の5分とか、隙間時間でアプリをやるイメージなので特段まとまってこれに時間を取る必要はないです。

私は下記のような無料アプリを入れました。(合計1時間もやったかどうかくらいしかやっていませんが)

play.google.com

 

 

Step2 -予想問題をやってみる

Step 2.1 -  Study Proの予想問題で現実を知る

またもや同じWeb サイト(Study Pro)についている予想問題をやってみましょう。2つあるはずです。ここで現実の厳しさを知りましょう

私はStep1である程度仕訳がなんとなく覚えられたので、いけると自信ありげにやってみましたが、結果50点も取れませんでしたねw

この時ちょっと焦りました。でもお陰で気づいたことが3つありました。

  1. 第1問は仕訳がわかっていれば解ける。が、凡ミスをよくする。
  2. 第2問・第3問は癖があり、練習が必要。解き方を知る必要がある。
  3. 電卓を使うのに慣れていなくてミスが多発する。電卓を使う練習をしなければならない。

 

ひとまず現実を知るのは重要ですよね。私がこの現実を知ったのは、日曜の夜くらいで、来週土曜の朝イチの試験だけど大丈夫だろうか。。って思いましたね。平日思いっきり残業してたんでほぼ勉強できなかったですし。

 

Step 2.2 -  時間配分の重要性を知る

もう一つ大事なのは時間配分です。試験時間は1時間ありますが、慣れてないと時間がかなり厳しいです。よく計算ミスをしてしまうので、再計算をやってるとあっという間に時間がなくなってしまいます。

Study Proにも書いてありましたが、当日でも予想問題でも時間配分はかなり大切です。配点的にも、下記の3点がポイントになります。

  • 試験当日は第2問に時間はほぼかけない。
  • 第1問を正確に早く解き、第3問にたっぷり時間を使って確実に計算が合うようにする。
  • 第2問は簡単に解ける部分だけ解く。

これを意識しながら解いていきましょう。

 

Step3 - 第3問・第2問の解き方をYoutubeで見る

Step2で気づいたことは、第2問・第3問は癖があるということです。解説を文字で見てもかなり分かりづらいです。

なので私は下記のYoutubeの動画を2倍速で再生しながらなんとなく解き方のコツを掴みました。特に重要なのは第3問なので第3問の動画は2回くらい見ました。

 

Step4 - 予想問題1・2を再度やってみる

Step2でやりましたが、また再度やってみます。一度答えを見ているはずなので答えられてもおかしくないんですが、やってみると結構間違えます笑

そこで間違えているということは苦手分野ということなので復習はしっかり行います。

こうすることで、最終チェックになるはずです。

余裕がある方は他の予想問題を見つけてきて演習を繰り返しておくといいと思います!

 

簿記3級 初心者 独学 1週間 合格方法まとめ

合格するためにすべき3つのこと

  1. 基礎知識をつける (仕訳 - Study Pro / アプリ)
  2. 予想問題をやってみる(Study Pro)
  3. 第2問・第3問の解き方を理解する(Youtube

勉強手順

  1. (13時間)Study Proとアプリで仕訳の基礎固め
  2. (3時間)Study Proで予想問題をやり試験の感覚掴み
  3. (2時間)Youtubeで第2問、第3問の解き方を学ぶ
  4. (2時間)Study Proの予想問題をもう一度チャレンジ

勉強のコツ

  • 仕訳を学ぶ際は、新しい勘定項目が(資産・負債・資本・費用・収益)のどれに当てはまるかをノートにメモしながら勉強する
  • できるだけPCで勉強するようにして、PCと手元の電卓を同時に使う練習をする
  • 最初にサッと勉強してしまって大枠を掴みながら、苦手・分からなかった部分を後から重点的に復習する
  • 試験当日は第2問に時間はほぼかけない。第1問を正確に早く解き、第3問にたっぷり時間を使って確実に計算が合うようにする。第2問は簡単に解ける部分だけ解く。
  • 試験日程は土曜日の午前中がオススメ

これで合格できるはずです!参考になれば幸いです。ぜひ合格体験談お待ちしております!

 

おわりに

いかがだったでしょうか。少しでもためになる情報があれば幸いです。

私のブログデジタル推進課では、某外資系メーカーで実際に教えている実践的な自動化のやり方を中心に書き綴っています。よかったらTwitterだけでも遊びに来てください。一緒にお仕事できたら最高ですね。ではまた!

 

参考リンク