はじめに
みなさんご無沙汰しております。デジタル推進課のまっきーです。
しばらくネタがなくあまりブログも更新できていませんでしたが、新しいUIが発表されてデフォルトの操作画面が新しい方に切り替わったので、そちらを解説していきたいと思います。操作画面はかなり新しくなりましたが、やることは特に以前と変わらないです!
今回のテーマ ~Modern UI ~
覚えてほしいこと
右クリックをせずとも操作ができるようになった!
新しい操作画面の使い方
新しい操作画面を試したい方、旧KNIMEをupdateしても良いですが、私の場合はUIを変えるボタンが出てこなかったので新しくKNIMEをダウンロードしなおした方が早いかもしれません。一応extensionをダウンロードすることで使えるようにすることはできるみたいです。ただ色々面倒だったので新しくKNIMEをダウンロードして既存のworkspaceを指定することをお勧めします。既存のworkspaceを指定すれば、全てのworkflowをバックアップ取るなどの面倒な作業はしなくて問題ないです。
初期画面
まず初期画面から変更されました。以前はいきなりワークベンチが立ち上がりましたが、新しいUIの方は立ち上げたいworkflowを選択させる画面から始まることになりました。
以前作ったworkflowを開きたい場合は左側、新規作成したい場合は右側を押す形になります。
なんとなく、knime hub のUIと似てますね。
workflow操作画面
こちらもかなり変化がありました。順番に見ていきます。
右クリックのいらないconfiguration/execute/output
以前は各nodeに対して右クリックしてから、configuration, execute, stop, confirm, resetという操作があったため、クリック数がどうしても多くなってしまっていました。新しい操作画面では、左クリックのみで全ての重要操作が行えるようになりました。
Outputの確認(confirm)はnode monitorがデフォルトで起動
以前は各Nodeの中身を見る際には右クリック -> confirm outputという2clickが必要でした。もしくはデフォルト設定にないnode monitorを別途設定から表示させる必要がありました。
今回からはnode monitorがデフォルトで起動することになったので、confirm outputのクリックが不要になりました。
私はこの変更、そこまで歓迎してないんです。。。
node monitorでのoutputの確認を起動すると、データ量が多いworkflowを扱ってるとむしろ動作が遅くなって邪魔だったりします。そのために、node monitorを使用するときは、表示させる画面をflow variableの方をクリックしておいてこの操作性の低下を防いだりしていました。
table specの代わりに主要統計指標(statistics)を表示
また、table specの代わりに、statistics から主要な統計指標が表示されるように変更されました。分析を頻繁に行う方は、以前はtable viewerなどの別nodeを挿入していたと思うので、非常に嬉しいのではないでしょうか。
私個人的には、以前見えていたtable specが意外と重宝していたのですがそれがなくなってしまったのがかなり悲しいです。。。もしtable specを同じよう
にmodern UIで確認する方法があればぜひコメント等いただけると非常に助かります。。(おそらく、outputテーブルのポップアップでの確認でフィルタリングを行えば、どんあ値が含まれているかを確認する同じような操作を行えるのですがクリック数が多いですね。。)
ちなみに、テーブルを別画面で確認したい場合はTableの文字の右にあるポップアップアイコンをクリックすれば別画面でも確認できます。
Outputテーブルの確認でフィルタリングなど操作性が向上
以前はoutputテーブルを表示しても、ソートくらいしかできませんでした。今回からは各列でフィルタを行えるなど、操作性がかなり向上しました。
また各列のデータ型はアイコンではなくて文字で表示されるようになったため、理解しやすくなりました。
Consoleは廃止、メッセージは文字が折り返されて全文表示されることに
以前はエラーメッセージやwarningメッセージが表示されるとき、メッセージが長すぎるとnodeにカーソルを合わせるだけでは全文確認できなかったので、console 画面を確認する必要がありました。今回からは文字が折り返されて全文表されるようになり非常に確認しやすくなりました。
画面分割されて表示されていたものは一つに集約
Description, Node repository, space exploer
は以前まで画面分割されて表示されていましたが、アイコンに変わって一つの場所に集約されることになりました。
また、Node repositoryにはよく使うNodeが大きく表示され、より詳細な表示は各カテゴリ(IO など)をクリックすると表示されるほか、検索窓から検索する形になりました。
待望のChatGPTが登場
待望のChatGPTが統合されることになりました。画面に従ってExtensionをインストール、knime hubでログインしたら使えるようになります。
日本語でも対応しているようです。ただし、入力中にも関わらずにチャットが送信されてしまうなど、少し荒い部分はまだありそうですが、レスポンスは早いので、こういうときどうすれば良いかなと思うとき、役に立つと思います!
提案されたnodeはそのままDrug&Dropでworkflowに追加することもできるのはすごい点です。
嫌なら旧操作画面に戻すことも可能
操作画面が気に食わなければすぐに旧操作画面に戻すことも可能です。workflowを編集中でも切り替え可能ですぐに変更されるのが嬉しいです。
また、時々必要になるextensionのインストールやpreferenceを開く操作などもたくさんあるMenuの中から選ばなくて良くなったのも嬉しいポイントです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
思いつくままに解説しましたが、どの操作も基本的には簡易的になり、かなり操作性が向上したのではないでしょうか。
今後はこの新しい操作画面が主流になっていくとは思いますが、基本的には旧操作画面が簡単になったと思えば良いでしょう。難しく考えず新しい流れを受け入れていきましょう。
ではまた!
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KNIMEに関する本
本がいいなーと言う人はぜひ試してみてください。