デジタル推進課

KNIME・Excel Macro・Power Automateなど日々の業務で使用できる自動化ツールを中心に書き綴ります

KNIME - Excelを読み書きしよう

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はじめに

8記事目にしてやっと作り始めます笑

今回は練習として、ExcelをKNIMEで読み込んで、何も処理せずに書き出してみます。この作業を通して、KNIME workflowの作り方を抑えていきましょう。

 

今回のテーマ

今回の解説はv4.3以前のConfigure画面ですが、ほとんど変わりはないのでそのまま掲載します。 

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Excelを読み書きする

使用しているWorkflow、Inputファイルは下記からダウンロードしてみてください。

hub.knime.com

makkynm/Public – Input – KNIME Hub 

 

覚えてほしいこと

KNIMEの作り方ですが、どんな難しい処理・Workflowだとしても4つのStepしかありません。この4点はこのあとじっくり説明します。

  1. Insert
  2. Configure
  3. Execute
  4. Confirm 

 

そして、KNIMEを習得するのに一番必要なのは

Try And Error

の精神です。基本的にPCやKNIMEは壊れないようにできてます。また、失敗しても見ているのは自分だけです。いかに繰り返して粘り強く失敗するかがKNIME上達のコツです。

さて、はじめましょう。前回作った白紙のWorkflowをダブルクリックして開いてください。

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新規Workflow

Excelを読み込む

1.Insert

まずは「Nodeを挿入」するStepです。このNode選びがKNIMEではとても重要です。

Nodeの基本構成でも説明しましたが、KeyWordから適切なNodeを選択していきましょう。

まず、やりたいことは、Excelを読み込む」ことですよね。つまり、、

Excel をReadする」--> 「Excel」もしくは「Read」を検索画面に入力してみましょう。このキーワードを検索する部分がカギです!

 

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Nodeの選択

検索すると、「Excel Reader」 という何ともそれっぽいNodeが見つかりました!

これを下のように、Drag&DropでWorkflow EditorにInsertしましょう。

もしくはNode上でダブルクリックでもInsertできます。

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1.Insert

これで第1ステップ終了です
 

2.Configure

つぎにNodeの設定をしていきましょう。

Node上で右クリックすると、下記のようにMenuが立ち上がり、ConfigureからNodeの設定が可能になります。

もしくはダブルクリックでもConfigureの画面になります。

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2.Configure

Configureを開くと、各種設定ができるようになっています。

すべてのNodeで同じように黄色部分のTabの部分と、緑色部分のようにある程度設定のタイトルがついています。また、赤色で書かれているのは必須項目やエラーのある部分です。

まずは赤色の警告がなくなるように設定していきましょう。

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Configure画面

まずはファイルの場所を指定してあげます。Browse.. から適当なファイルを指定します。

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赤字が消えている

指定すると、赤字の警告が消えたので、とりあえずOKです! ”Apply" から "OK”を押して設定を終了してみましょう。

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Configure終了

覚えていますか?黄色信号は「設定完了 実行待ち」でしたよね!

以上でStep2終了です!

 

3.Execute

実行しましょう。右クリックでExecuteを押します。

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3.Execute

または、左上の再生ボタンからでもExecuteできます。

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3.Execute

緑色信号は「正常実行」でしたよね!以上でStep3終了です!

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3.Execute終了

4.Confirm

 最後に確認です。Node上で右クリックして"Output Table"から実行結果を確認しましょう。

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4.Confirm

 確認画面を見ると、コラム名が入っていないことが分かります。

ということは、設定が間違っているということなので、「2.Configure」に戻って設定を見直しましょう。

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4.Confirm画面

Try&Error

2.Configure(2回目)

Try&Errorですね!設定に戻って細かく確認します。すると、Column Namesというコラム名を設定できる設定があるので、チェックを入れます。

 

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3.Configureに戻る

最後にRefreshを押して赤字をなくして、、、

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赤字をなくす
3.Execute(省略)
4.Confirm

無事コラム名が読み込まれていることが確認できました。

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4.Confirm(2回目)

 以上でExcel Readerの4Stepは終了です。このように、Step1~Step4をTry&Errorで繰り返すのがKNIMEのコツです。

 

 Excelで書き出す

 さて、次に先ほどの4Stepを踏襲しながらこのデータをExcelで書き出してみましょう。やることは先ほどと同じです!

 

1.Insert

さて、まずNodeの挿入です。今回はExcelで書き出す」 作業を行いたいのですから、、

 

Excel をWriteする」--> 「Excel」もしくは「Write」を検索画面に入力して適切なNodeを探し、Editor上に挿入してあげます。

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1.Insert

 つぎに、黒い部分同士をつぎます!そうすることで、”Excel Reader”のOutputが”Excel Writer”のInputになります! 

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1.Insert

2.Configure

さて、あとは繰り返しになるのでほとんど省略します。Try&Errorの精神で、まずは実行してみてエラーを出すことを意識してみてください!

私は下記のような設定を行いました。

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2.Configure

3.Execute

次に実行です。ここで1つTipsです。 Configureの画面で"Apply"を押した後、"Ctrl"を押すと、OKからOK(Execute)に変化します!

いちいち右クリック面倒なのでStep3をこのTipsで素早く飛ばしましょう。

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3.Execute

4.Confirm

Writerについては書き出しの役割なので、Step4はいりませんね。きちんと出力されていることを確認すればOKです!

 

 

おわりに

今回はKNIME開発の基礎概念を簡単な例で説明しました。Try&Errorの精神で頑張っていきましょう!

 

 

 

 

 

余談

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参考リンク