はじめに
今回は、2つのNodeを紹介していきます。一定値を入れることができる、「Constant Value Column」と、値の種類を数えることができる「Value Counter」です。
今回は、値の種類を数える方法を2つご紹介して、2つのNodeの使い方を見ていきます。
今回のテーマ ~Value Counter / Constant Value Column~
workflowは下記からダウンロードできます。
覚えてほしいこと
簡易的に値の種類を数えたい場合はValue Counter
一定値列を挿入したいときはConstant Value Column
やりたいこと
社員表を使用して、勤務支店にそれぞれ何人いるか出力してみましょう。
この場合、「大阪支店」が2人、「東京本社」が3人ですね。
Constant Value Columnの使い方
このNodeは、仮のコラムを一列作りたいときや、固定値を挿入したいときに使用します。個人的にはよく使います。
今回は、社員表に数字の「1」の列を挿入してみます。
Workflow
Confirm - Before After
数字の1がすべての行に入力された状態で出力されていますね。
Configure
Configureは非常に簡単です。直感で分かるかと思います。
Step1 - Column settings コラムを新規作成 or 上書き保存
まずはコラムを新規追加するか、既存のコラムを上書きするかを選択します。
Step2 - Value settings 固定値を入力
次に固定値を入力します。左側のプルダウンメニューから、データ型を右のInput boxに値を入力します。Variable buttonがあるように、変数を使用することも可能です。
今回は数値のInteger型を選択しましたが、このほかにも選択可能です。
Value Counterの使い方
値の種類を簡単に数えられるNodeをご紹介します。このNodeは、確認用によく使います。設定はほぼいらないのでパッと使えるのがいいところです。1列のみだけであれば、重複を確認するときにも使えますね。
Workflow
Confirm - Before After
このように勤務地の種類とその登場回数が出力されます。値の種類は、RowIDに挿入されている点、コラム名は必ず「count」となっている点が特徴です。
RowIDから値を抜き出したい方は、Row ID Nodeをお使いください。
Configure
非常に簡単ですね。値の種類を数えたいコラムを選択するだけです。
値の種類を数える2
値の種類を数える方法をValue Counterではなくて、もう一つご紹介するといいました。Constant Value ColumnとGroupByを組み合わせる方法です。
Workflow
Confirm - Before After
今回は結果だけお見せします。このように、GroupByを使用して、出力します。この方法を利用すれば、値の種類はコラムとして出力されます。
Configure
GroupByのConfigureをお見せします。解説はいらないと思います。
ちょっと一言
Constant Value Columnの注意点
実数型 (Double)や日時型 (Date&Time)を選択するときはフォーマットに注意する必要があります。
実数型 (Double)の注意点
実数型は小数点がありますよね。小数点は「.」で表現されているとして認識されます。
日時型 (Date&Time)の注意点
Date&Time型を指定する場合、Date formatを指定する必要があります。これは、Javaの「java.text.SimpleDateFormat」クラスを使用して記述しないといけません。*1すごい難しそうに聞こえますが、すなわちここのDate formatで指定した形式で入力するというだけです。
おわりに
今回は開発に使用するというよりも、データの処理を行うときに確認したい場合によく使うNodeだったと思います。KNIMEを使いこなしていくと、本来のKNIMEの使い方である、データ量の大きいデータを素早く処理して判断するツールや機械学習を行うツールとして使えるようになってきます。
余談
今回ご紹介する映画は、「グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~ 」です。スーダンからの難民とアメリカの職業紹介場で働く女性の物語です。この映画を通して、日本って恵まれてるんだなと改めて感じますし、世界って広い、みんな人間というのを感じますね。実話をベースにした話なので、なんか考えさせられます。
参考リンク
-
tymsk3891さんのBlog:
KNIME メモ:固定値の列を追加する - たまにはちょっとソフトウェア
- すさんのBlog:
【KNIME】ノード紹介:Value Counter 〜重複データを探せ〜 - 非プログラマーのためのインフォマティクス入門。(仮)
- KNIME公式Node Pit(英語):
Constant Value Column — NodePit
- KNIME Example Workflow(英語):
Constant Value Column – KNIME Hub